伊豆諸島、伊豆半島の全域でヒラマサがフィーバした年から、20年が経過しましたが、大きなヒラマサは神津島の磯でたまに釣れる程度になってしまい淋しい限りです。最近、式根島で釣れるヒラマサは1~2Kgがメジナ狙いの仕掛けにヒットする程度で、残念ながら本格的ヒラマサ仕掛けで狙うことがなくなってしまいました。メジナ狙いの仕掛けにヒットすると小さくてもヒラマサの引きを楽しませてくれますが、やっぱり、12号のハリスを一発で切っていく大型が磯に寄ってくるのを楽しみに待ちましょう。
4~5Kg以上のサイズのヒラマサは、お刺身が一番ですが、切り身、カマの塩焼きも絶品です。このサイズが釣れたら、ようかんのように厚く切って味わってください。お腹はトロ顔負けの上品な脂がのっており、それでいて身は締まって歯ごたえがあります。シマアジ、カンパチと優劣がつけ難い美味しさです。1~2Kgのヒラマサは、釣れたら直ぐに氷でしめてください。脂はいまいちですがコリコリ感と滑らかな舌触りを味わえます。
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お刺身 |
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晩夏~秋に釣れる1~2Kgのヒラマサは脂の乗りがいまいちですが、やはりお刺身が一番です。お刺身にするとコリコリとしたいい歯ごたえが味わえます。晩秋に釣れる2Kgクラスはサラッとした脂がのって大変美味しくなります。大型は脂が強いのでお腹を壊さないように、食べ過ぎには注意してください。 作り方: (1)お腹を割いて内臓を取り出し、3枚におろします。(2)お腹の骨を取り除き、皮を引きます。大きいときは縦に半分に切った後、皮を引くとやりやすいでしょう。(3)少し厚く切ってください。
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カマの塩焼き |
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4Kg以上の大きさのヒラマサのカマ、腹、頭は塩焼きにすると絶品です。くせが少なくお刺身とはまったく異なる美味しさを味わえます。また、中骨、中落ちなどはうしお汁にすると美味しく食べられます。 作り方: (1)カマのウロコを丁寧に取り除き、血を水でよく洗います。頭は兜割りにします。(2)皮側は多めに、裏側は少なめに塩をふります。お腹は少なめにします。(3)焼き方は遠火の強火と言われていますが、家庭では難しいのでガスレンジの焼き網の下にアルミホイールをひいて焼くとパリッと焼きあがります。
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